動作と痛みは互いに影響し合います。
動作が先か?痛みが先か?
理学療法および神経生物学の教授であるShirley A. Sahrmannは、
習慣的な動作のエラーや姿勢の不良が大きな原因である。
と述べています。
習慣的な動作のエラーとはなにか?
往々にして、動かない部位と動く部位の混在が起きています。
例えば仕事をしない人がいると他の誰かがそれを請け負わないといけないように、
動く部位が動かない部位をカバーするように過活動します。
そうすると、痛みが起こるのは動きすぎて疲弊してしまった「動く部位」
硬さや違和感などで問題を訴えてくるのは「動かない部位」となります。
特に腰のように左右対称に筋肉がついている部位、
身体の左右差が出やすい部位では顕著に見られます。
したがって、これらの痛みを改善するには、
動きすぎてしまう部位と動かない部位の両方へのアプローチが必要です。
これらへのアプローチは次回以降お話していきます。
参考図書
キネティックコントロール 制御されていない動きのマネジメント ブックハウス・エイチディ (2017) Mark Comerford 著