人間は年齢を重ねるごとに関節周辺に異常をきたしやすくなります。
世界人口の約15%ほどが変形性関節症に悩まされており、そのなかでも膝関節は変形や関節炎、関節痛が起こりやすいことが知られています。
我が国でも約3000万人ほどの潜在的な変形性膝関節症疾患者がいるとされています。
たとえ関節の変形をきたさないまでも膝関節はストレスに対して脆い傾向にあります。
膝関節の周囲には負荷がかかることで損傷するような組織が多いためです。
膝の痛みの原因のなりやすさ
痛みの原因のなりやすさを順位づけすると
1.関節内の滑膜
2.膝の皿の下にある脂肪体
3.膝の内外にある線維組織
4.靭帯の付着部
5.半月板付近
6.関節軟骨
という具合です。
膝痛の原因になりやすい滑膜と膝蓋下脂肪体
滑膜
関節を覆う線維性の組織である関節包の内面を覆うのが滑膜。
滑液(関節液)を産生する組織であり滑液は関節への栄養供給や潤滑剤としての役割があります。
この滑膜には神経が密集しているため刺激されやすく、容易に痛みの原因となります。
さらに次に挙げる膝蓋下脂肪体も滑膜と密接な関係にあります。
膝蓋下脂肪体
膝のお皿の下にある脂肪組織で緩衝材、膝の動きを助け、圧力分散に働きます。
この膝蓋下脂肪体にも痛みを感じるセンサーが密集しており、主に膝前面の痛みの原因となります。
この脂肪体を支配する神経は膝全体の神経と関係しているため、膝の何らかの異変にも影響されます。
軟骨は痛みの原因になりにくい。
これらに比べ軟骨は、意外にも痛みの原因にはなりづらいと考えられています。
しかし関節軟骨が損傷したときには痛みに結びつくことが多く、これらの損傷が滑膜に影響したり、軟骨下骨への負荷が変わることで痛みの原因になると言われています。
まとめ
膝関節疾患の多くは滑膜に炎症を起こさせ、膝全体の痛みを惹起させます。
もし目立った外傷やこれといった原因が見当たらないにも関わらず膝の痛みがある場合には、滑膜や脂肪体の機能低下、これらを含めた膝周辺組織の緊張増大、筋力低下が起こっているかもしれません。
膝関節は力学的なストレスに曝されやすい部位でありそれらに対抗するために靭帯や靭帯様の組織が集中しています。
膝関節を構成する骨が少しズレただけでも膝の運動に変化が起こりそれに伴うストレスも変化します。
それに抵抗するために靭帯、靭帯様の組織、筋肉が過剰に働くことで、硬さが生まれ、それらの組織や骨への付着部などに痛みが生じてしまいます。
また膝関節は膝関節自身に加え、足部と股関節、骨盤ひいては身体全体の姿勢やアライメントの影響を受けやすく全身へのアプローチも必要です。
パーソナルトレーニングではどう対応する?
まずは膝関節の可動性、滑動性を改善させることがポイントです。
滑液の産生のためには関節運動が必要ですし、脂肪体やその他の軟部組織の癒着や滑走性の低下にも関節運動が効果的です。
したがって徒手やエクササイズで膝の滑動性を改善するとともに上記に挙げたような足部や股関節、骨盤ひいては全身へのアプローチを行っていきます。
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