妊娠中の運動は良いのか、悪いのか。

健康

適度な運動は健康の維持のために欠かせませんが、そうした運動の健康効果が果たして妊娠中にも適用されるのか、逆に危険性があるのではないかという心配がつきません。

妊娠中の運動

妊娠中の運動は、主に①母親の体重管理②胎盤の発育促進③胎児への酸素・栄養供給の効率化などに効果があるようです。

妊娠中に運動をしている人は、体重増加が適正範囲内でさらに低いレベルに抑えられるという報告があります。

また、胎盤の成長と血流の変化によって胎児の出生時体重などにも影響があるのではないかと示唆されています。

以前は「そもそも妊娠中は必要なエネルギーが多くなるのに運動して余計にエネルギーを消費するのはどうなのか」といった指摘もあったようです。

現在の見解では栄養の管理熱放散と水分補給の管理禁忌にあたる場合は運動を休止することなどを気をつければ運動は効果的に働くとされています。

栄養の管理

妊娠中は運動時に利用される糖質が多くなります。

運動を行っていく場合タンパク質や糖質を十分に摂取し、バランスが取れかつ栄養価の高い食品の摂取が必要になります。

熱放散と水分補給

妊娠中は基礎代謝や熱産生が増加します。

加えてトレーニングを実施している人はさらに増加すると言われています。

特にトレーニング経験者は妊娠初期の3ヶ月間に体温上昇が見られます。

したがって妊娠初期の3ヶ月間やその後の妊娠中の運動においては水分補給や着衣、運動環境の調節を行って熱放散に気をつける必要があります。

禁忌

たとえ妊娠中の運動が効果的でも以下の場合では絶対に行わないようにしましょう。

心疾患、破水、早期の陣痛、多胎、出血、前置胎盤、頸管無力症などです。

また、I型糖尿病、てんかんなどの発作、高血圧、甲状腺機能亢進症、極度の肥満・低体重、不整脈、貧血、多量の喫煙習慣、慢性気管支炎、整形外科的疾患に当てはまる方は医師の判断で行いましょう。

さらに、運動中にがみられた場合にも速やかに運動を中止しましょう。

胎児への影響

出生時体重

胎児への影響については、運動を行っている人と行っていない人の胎児を調査した結果、両者に大きな差がないことが分かっています。

傾向としては、軽い適度な運動を行っている母親から生まれた新生児は出生時の体重が変化しないか、軽度増加する傾向にあり、反対に強度が高い運動によって体重増加が制限されている女性では新生児の出生時体重の減少に繋がるという報告があります。

新生児への影響

妊娠中の運動は新生児の活動やその後の発達に影響を与えるかもしれないと言われています。

妊娠中運動を行っていた母親から生まれた子どもは、騒がしい場でも静かになりやすいとされていたり、運動能力が比較的良い傾向にあることが示されています。

運動の種類

妊娠中の運動は週2〜3回で1回最大でも60分ほどが好ましいとされています。

なるべくやり慣れた運動で、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を行いましょう。

強度の目安は「自分自身が動いていて快適に感じる強度」で問題ありません。

その際にも運動前後の栄養、水分補給は欠かさないようにしましょう。

適度な運動を心がけましょう

基本的には妊娠中であってもそうでなくても適度な運動が大切です。

運動をすれば良いというわけではなく、やりすぎれば出生時体重のように胎児への影響が出る可能性もあります。

また運動を開始する前には医師に相談しましょう。

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