偏平足とは、土踏まずが平坦化し、足の裏全体が地面についてしまう状態を指します。
これは主に土踏まず部分のアーチの筋肉や靭帯が弱くなることが原因で起こります。
扁平足とは
扁平足は、足の内側の筋肉が衰えて生じる症状のため、そうした筋肉が付着する足の骨の位置変化も生じます。
すると扁平足は加速し、さらなる足部の問題を招くかもしれません。
したがって開張足や外反母趾、足底筋膜炎などと関連しています。
扁平足は一般的にアーチ構造の破綻による問題が引き起こされます。
アーチ構造
足部のアーチは一般に3つのアーチ構造を取ります。
いわゆる土踏まずを形成する内側縦アーチとその対側にある外側縦アーチ、親指から小指にかけて膨らみを形成する横アーチです。
これらの役割は、歩行時やジャンプをしたときの衝撃や圧力を吸収するバネのような働き、アーチ構造そのもので足を堅固なものにする働きがあります。
偏平足のケースではアーチ構造が破綻しているため、それらのバネのような働きができません。
もしくは弱くなった状態であるため、足にかかるストレスが減じられないまま上部の構造へと伝わり、足、膝、腰など体の各部にかなりの負担がかかります。
このことにより疲れやすさ、膝痛、腰痛、肩こり、頭痛などのさまざまな障害をもたらすことがあります。
扁平足の原因
偏平足の原因は先天性と後天性のものがありますが、先天的な扁平足は極めて少なく、そのほとんどが後天的なものだとされています。
後天的なものには何らかの病気が原因で足の筋肉が麻痺するために起こる『麻痺性偏平足』、足の損傷が原因で起こる『外傷性偏平足』、足の関節の炎症による『関節炎症偏平足』などがあります。
一般的には幼児期からの遊びの中で歩いたり走ったりする運動が少ない場合には、偏平足になりやすいと言われています。
アーチ障害
アーチの障害の中には、標準的なアーチより低下している扁平足障害に加えて、逆にアーチが高い凹足(ハイアーチ)障害もあります。
扁平足障害は、前述のようにアーチ構造の低下による緩衝機能の低下が引き起こされます。
逆に凹足では、クッション性の低下が原因となり障害が発生すると考えられています。
足アーチがもともと標準より高く、足部の硬さがある場合に生じやすいと考えられています。
自覚症状としては、いわゆる足痛症と言われる足の痛みがみられます。
詳しくはこちらの扁平足による痛みについてご覧ください。
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