ダイエットを考えるときには「食べたら太る」「食べてないから太らない」という思い込みを捨てなければなりません。
2016年にヒュームらによって「エネルギー過剰よりも低いエネルギーの収支が体脂肪増加に関わる」ことが示唆されました。[1]
食べてないけど太る
ヒュームらの報告によると、食べていてもその分動いていれば問題はなく、食べなくても動いていないなら太ってしまうということでした。
その理由としては代謝と関係するようです。
食べない+動かないでは代謝が上がらない
代謝とは一般に、基礎代謝、食事誘発性熱産生(DIT)、生活活動に伴う代謝の3つからなります。
基礎代謝は体格、DITは食事量・内容、生活活動代謝では活動量によって変わります。
したがってDITと生活活動代謝の観点からすると、よく食べてよく動く人はたとえ高エネルギーを摂取していても十分にエネルギー消費ができていることになります。
また体温も高い傾向にあるため基礎代謝も変化します。
一方で、食べない+動かないでは効率的な代謝が見込めず、人間の恒常性(身体内外の環境を一定に保とうとする働き)の観点からエネルギー消費が抑えられ、結果的に脂肪蓄積へと繋がっていきます。
結論:食べて痩せるという選択を
したがって、ダイエットを考える場合、食べて痩せるという選択をしましょう。
最近では多くのダイエットが食べながら痩せることを推奨しており、そのための食事法も決定されつつあります。
地中海食ダイエット
フレキシタリアンダイエット
などがオススメです。