痛みが先か?動作が先か? の続きです。
痛みと動作のアプローチは分けて考えなければなりません。
一般的には ①動作のエラー ②痛みの発生 ③痛みによる動作のさらなるエラー
という形で問題が発生します。
ということは ①根本的な動作エラーの修正 ②痛みに対するアプローチ ③再エラーの修正を考える必要があります。
①根本的な動作エラーに関しては、前回の通り、往々にして動かない部位をカバーしようと動きすぎる部位が生まれてしまうことが原因となります。
動かない部位や固い部位に対してトレーニング、ストレッチやマッサージなどを施したくなりますが、それも行うとして、動かない部位の対側にある部位の動きすぎを制御するための運動が必要です。
これは、いわゆる体幹エクササイズやコアエクササイズで対応できますが、関節の中間位を保つこと、関節の中心化を意識すること、正常な関節軸での運動を行うことなど注意する必要があります。
動きすぎる部位を正常に戻すためには、関節そのものに対する中心・中間の認識が必要であること、関節が本来担う可動軸で運動が達成されることが大切だということです。
②と③は次回お話していきます。
参考図書
キネティックコントロール 制御されていない動きのマネジメント ブックハウス・エイチディ (2017) Mark Comerford 著