腰椎椎間板性腰痛(腰椎椎間板症)とは

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腰痛にはさまざまな原因が考えられますが、腰部そのものが原因になるケースの多くは椎間板に問題があります。

その代表的なものは腰椎椎間板ヘルニアですが、根本的な椎間板の変性である腰椎椎間板性腰痛または腰椎椎間板症も強い痛みを引き起こす腰痛です。

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腰椎椎間板性腰痛(腰椎椎間板症)とは

椎間板性腰痛とは変性した椎間板に神経が侵入し、その状態で何らかの炎症が起きた際に、痛みが生じる腰痛症です。

椎間板は加齢や遺伝・生活習慣、関連疾患やスポーツ動作などさまざま要因で変性が起こるため、注意が必要な疾患です。

椎間板変性が促進する要因

椎間板変性を促進する要因としては、糖尿病・動脈硬化症・肥満・喫煙といった生活習慣的側面とスポーツや労働作業における腰椎部への繰り返しストレスといった身体的側面があります。

身体を捻る動きに多い

大学の運動部員を対象にMRIを用いた椎間板変性調査によると、野球や水泳競技者の約6割に椎間板変性が見られ、非運動部員(約3割に変性)よりも有意に多いことが分かりました。

対して、陸上のトラック競技選手の変性は非運動部員よりも少なかったとの事です。

このことから、野球や水泳のような身体を捻る動作によるストレスなどによる椎間板への血液供給の減少が椎間板変性を促進したと考えられます。

ジャンプや圧力がかかる動きに多い

また、ウエイトリフティング、ボート、バレーボール選手の約6割にも腰椎椎間板変性が見られると言います。

ウエイトリフティングやボートによる椎間板への圧力、バレーボールのジャンプ・着地動作による椎間板への負荷が関係していると言います。

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椎間板変性=痛みではない

しかし、画像診断上では椎間板変性を有していても常に痛みがあるわけではありません。

基本的に痛みのセンサーは椎間板内のほんの一部分のみに存在し、大部分の場所には血管も末梢神経も存在しません。

このため通常では身体を動かしても痛みを感じることはありませんが、椎間板に何らかの炎症がおこり、変性した椎間板に侵入した末梢神経が過敏になると強い痛みが出現します。

したがって、炎症が改善すると腰痛も改善されます。

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症状

主な症状は前屈やまたは回旋です。

また椎間板が膨張する早朝は痛みが悪化します。

したがって椎間板性腰痛の既往がある人は、早朝の前屈動作を避けることで腰痛の再発を減少させます。

治療

治療としては、初期の炎症期には再損傷を避けることであり、スポーツ活動や無理のある動作を中止する事が望ましいと言われています。

また周辺組織の血流を改善するためや腰部の安定性を向上するためにもエクササイズが必要となります。

 

 

 

 

 

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