ストレッチはケガ予防に効果的か?

健康
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ストレッチはケガ予防に効果的か?

運動に関する一般常識として、運動前や運動後にはストレッチを行い、疲労回復やケガを予防する必要があると信じられています。

我々はそうした通説を特に疑うことなくストレッチを行っていますが、近年ストレッチと傷害予防の研究が進み、そうした通説に異を唱える研究発表がなされてきています。

ストレッチにケガ予防の効果はない?

そうしたほとんどの研究では「ストレッチに傷害予防の効果がない」ことが示されています。

またポジティブに報告している調査の中でも「骨格筋の傷害に対しては効果を認めるが、骨格筋以外の軟部組織や骨・関節の傷害に対しての予防効果は少ない」と報告されています。

ストレッチの種類にもよる

ストレッチには一般的に運動を伴わない静的な状態で行うスタティックストレッチと動的な状態で行うダイナミックストレッチとがあります。

上記の研究はスタティックストレッチに対して言及しているものであり、ダイナミックストレッチでは筋粘性を低下させ筋柔軟性と関節可動性を向上させることから障害予防に繋がるのではないかとされています。

筋肉に負荷をかけた際には行っても良い

運動器全体に対する傷害予防の効果においてあまりポジティブな報告はされていませんが、上で挙げたものの他にハムストリングスの肉離れのリスク軽減効果など筋肉に対する一定の効果は期待できるようです。

強度の強いトレーニングを行っている時など、高強度の負荷が筋肉にかかるケースなどでは、やはりストレッチングの実施を行っても良いと思われます。

タイミング・目的が重要

傷害の受傷後のリハビリや競技復帰後の再発防止策として筋のコンディショニングを整える目的ではストレッチが大いに役立ちます。

したがって大事なのは、ストレッチングの用途や目的、かける時間、組み合わせです。

運動前後であればダイナミックストレッチを行いパフォーマンス向上を、入浴後やリラックス時の筋柔軟性目的であればスタティックストレッチを、といった使い分けです。

また慣習通りストレッチを行って高いパフォーマンスを発揮したアスリートはこれまでに数多くいたことも事実です。

そのために骨格筋の傷害を予防できるケースもあれば、パフォーマンスの維持や向上を可能にすることもあると考えられます。

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ストレッチはあくまでコンディショニングのひとつ

ケガ予防を狙うにしてもパフォーマンスの向上を狙うにしても、あくまでストレッチはコンディショニングの手段のひとつとして考えましょう。

ストレッチやエクササイズ、軽運動などを組み合わせることで障害予防にもパフォーマンス向上にも役立つことが知られていますので、トータルコンディショニングを行っていきましょう。

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