足に起こる痛みのなかにはしびれや感覚障害を伴うものがあります。
そしてそのなかには特定の履物を良く履いている人に好発する症状があります。
それがモートン病です。
ヒールを履く人に起こるモートン病
モートン病とは主に20〜50歳代の女性、なかでもヒールを普段から履く人に好発します。
足部の神経障害であり、初期症状としては足の指、特に足の中指・薬指の間の感覚障害があります。
さらにここに痛みを伴う場合にはMetatarsalgiaという症状が合併していることになります。
Metatarsalgia
直訳すると中足痛症といい、同じくヒールの着用、足趾の強制的な背屈や肥満などが原因で主に足の人差し指から薬指の関節周囲に痛みが生じることを言います。
モートン病の原因
モートン病の原因としては、足の構造的な問題があります。
神経が構造上挟まりやすい
原足の中指と薬指の神経は構造上、指の間の靭帯に圧迫されやすいという特徴があります。
こうした圧迫によりしびれや感覚障害が起こり、圧迫が頻回すると神経腫が形成され痛みが起こるようになります。
先端が狭くなる靴を履くと
それに加えて先端にかけて空間が狭くなる靴を履くことがさらなる負担となり、モートン病へと繋がります。
治療・改善
このモートン病は基本的には装具を使用したり靴を変えたりして保存的に治療しますが、神経腫が形成されているときなどは手術が行われます。
また周辺組織の筋緊張や骨・関節アライメントの改善も大切です。
モートン病もMetatarsalgiaも足趾の強制的な背屈が原因のひとつであるため、足趾のストレッチングも行っていきましょう。
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