身体研究家のなかしま (@Re2054)です。
極稀にクライアントが原因不明の痛烈な痛みを訴えてくる場合があります。
痛むようになった原因がいまいちハッキリしない場合にはCRPSを疑ってみましょう。
CRPSとは、何らかの怪我や外傷のあとに不釣り合いに強い疼痛が残ってしまう病態です。
CRPS:複合性局所疼痛症候群
CRPSは一般的には何かしらの怪我を追ったあとに起こる病態ですが、以下の傾向もあります。
・明らかな原因がなくても発症することがある
・怪我がたとえどれだけ軽くてもCRPSへと発展することがある
CRPSの症状
疼痛閾値の低下
痛みに対する過剰反応
皮膚の萎縮・皮膚温の異常
多汗
こわばり
原因
交感神経の障害
中枢神経の異常
心理社会的要因
CRPSを憎悪させてしまう要因のひとつだと考えられているのが、痛みがある故に患部を動かさなかったり、休ませすぎたりすることです。
ケガしたときに過度に安静しすぎてしまうと、皮膚や筋の萎縮、浮腫といったCRPS特有の症状に繋がることがあります
CRPSの治療法
運動療法
CRPSの治療には運動療法が必要であり、ゆっくりとした運動が中心となります。
その運動療法も初めてすぐのうちは痛みが強くなることがあります。
が、数日後には改善することが多いとされます。
根気よく続けることで、改善が図られると言われています。
認知行動療法
また認定行動的介入も必要だとされます。
CRPS患者は「この痛みは体の異常で起こっているため、患肢を動かしてはいけない」「進行性の不治の病気である」などの誤った認識に陥ってしまいます。
しかし、CRPSにおいて運動は必須であり、治る病気であるため、その認識を変えなければならず、そうした介入が必要となります。
神経ブロック療法
また運動療法にあたる前後の治療として神経ブロックなどを活用することもあるようです。
パーソナルトレーニングではどう対応する?
神経ブロックと併用して運動が行うのが理想的ですから、病院で診断されさえすれば病院での理学療法が受けられるかもしれませんので、まずは医師の診断を受けることを勧めましょう。
そうでない場合には、運動によって痛みが増悪することがですので「継続的に動かす必要があること」や「運動そのものに痛み改善効果があること」などを理解してもらえるように逐一説明していく必要があります。
運動においては痛み改善を念頭に、EIH(運動誘発性疼痛緩和)を引き出すために有酸素運動やエキセントリック運動を患部または全身にアプローチしていきます。
https://re205.com/eihについて/
痛みについて学ぶ
1.こちらのサイトの書籍版です (http://plaza.umin.ac.jp/~beehappy/analgesia/index.html)
2.疼痛メカニズムに関してしっかり学べます
3.CRPSや運動療法に関する記載があります
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