末梢神経障害(ニューロパチー)とは

痛み全般
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末梢神経障害(ニューロパチー)とは

末梢神経障害とは、末梢神経に異常をきたす疾患を総称する広い概念です。

障害される神経によって、単神経炎や多発性単神経炎、多発性神経炎など分類されます。

また原因によって先天性や遺伝性、絞扼性、炎症性などさまざまな分類がなされています。

症状

障害された神経には、感覚障害や運動障害、筋の萎縮や筋緊張の低下、反射の低下や喪失、自律神経障害など、いわゆる神経脱落症状が生じます。

単神経炎と多発性単神経炎(単ニューロパチーと多発性単ニューロパチー)

単神経炎ではある一側の腕または足の症状ですが、多発性単神経炎の場合、左右非対称に複数箇所に生じます。

多発性神経炎(多発性ニューロパチー)

多発性神経炎では両側かつ対称性に生じ、感覚障害は手袋・靴下型と呼ばれる特徴的な症状が起こります。

治療

原因だけでも先天性、遺伝性、絞扼性、炎症性、代謝性、外傷性、免疫性などさまざまあり、かつ脱髄性、軸索変性性、血管性、阻血性などさまざまな因子が伴います。

したがって、それらの原因に対する治療法と神経脱落症状に関する対症療法を組み合わせて治療を行います。

運動療法が適応な場合には、萎縮、低下してしまった筋肉の再訓練、関節可動域の改善、感覚・動作に対する再教育などを行っていきます。

主な末梢神経障害

①胸郭出口症候群
 若い女性に多く、腕〜手のしびれやだるさ、痛み、冷感などを生じる。
②回内筋症候群
 普段腕をよく動かす人に多く、肘〜手のひらの動かしづらさや違和感などを生じる。
③手根管症候群
 圧倒的に女性に多く、主に親指付近の感覚障害と筋萎縮で夜間痛、早朝の指先のと強い痛みやしびれを感じる。
④肘部管症候群
 こちらを参照
⑤大腿神経錯知覚症
 肥満や脚長差のある人に多く、太もも外側の皮膚に焼け付くような痛みと感覚鈍麻を生じる。

主な多発性神経炎の原因

①代謝性:糖尿病
②遺伝性:シャルコーマリートゥース病など
③自己免疫性:ギラン・バレー症候群
④感染性:帯状疱疹など

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