膝の半月板損傷

膝の痛み
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以前、膝の痛みの原因のなりやすさについてお書きしました。

それによると膝の痛みの原因は、

1.関節内の滑膜
2.膝の皿の下にある脂肪体
3.膝の内外にある線維組織
4.靭帯の付着部
5.半月板付近
6.関節軟骨

とのことでした。

半月板による影響は比較的下位に位置していますが、半月板損傷はスポーツ外傷としても重症ですし、一般の方にとっても将来的な膝関節疾患へと繋がるため、予防すべき問題だと言えます。

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半月板とは

半月板とは膝関節の大腿骨と脛骨の間にある線維性の軟骨組織です。

主な機能は、膝関節にかかる圧縮力の減少です。

その他の機能として、運動中の膝の安定、関節軟骨の潤滑性の維持、膝の摩擦の減少、膝の関節感覚の供給、関節包内運動の誘導の補助など、それ以外にも非常に重要な働きを持ちます。

膝の保護

我々が歩いている時、膝関節にかかる圧縮力は、正常な膝関節でも体重の約3倍ほどまで上昇します。

これが階段の登りになると4倍を超えると言われています。

このとき半月板は、膝関節内で大腿骨と脛骨の接触面積を増大させることで力を分散させます。

それによって関節にかかる圧力を減少させます。

これが膝関節の保護と正常化にとって重要なメカニズムなのです。

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半月板損傷

半月板損傷は最も一般的な膝関節の外傷であり、スポーツ選手だけでなく一般の人にも比較的頻繁に起こります。

合併的に起こることもあり、前十字靭帯損傷の約50%は半月板損傷を伴うとされています。

どのようなときに起こる?

一般に、半月板損傷は膝をやや曲げた状態で荷重をかけたまま捻れることが原因として多いようです。

半月板は内側と外側に分かれますが、内側半月は外側半月の2倍の頻度で損傷します。

内側半月の損傷は、前述のような膝の捻じれや膝の外側に力を受けることで起こります。

また、元々膝関節にアライメント不良があったり、前十字靭帯損傷による不安定性があると、膝関節の半月板への損傷リスクが高まります。

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症状

半月板が断裂すると、痛みはもちろんのこと膝が急に動かなくなるロッキングある角度までは抵抗がありそこをすぎるとスッと動くようになる弾發膝(バネ膝)、歩行中に膝カックンをされたような膝崩れ現象などさまざまな問題が起こります。

半月板は運動や関節の情報を感知するセンサーとしての働きもあるため、下肢ひいては身体全体の運動機能の低下も生じてしまいます。

また膝が正常に真っすぐ伸びるためには半月板の形が重要ですが、それ崩れてしまうため膝アライメントも崩れてしまいます。

膝半月板の問題は、膝そのものだけでなく身体全体の障害へと繋がってしまう恐れがあるため注意が必要です。

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治療と保護

治療法としては、症状と程度によって、保存的に治療するか手術(縫合や切除)を行います。

いずれにせよ膝を保護する筋力の増強や膝にかかるストレス軽減のための動作制御を学習していく必要があります。

また膝関節疾患の問題は膝単体にアプローチをしても成果が良くないことが知られており、足関節や股関節、骨盤など多岐に渡ってアプローチしていく必要があります。

 

 

 

 

 

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