身体研究家のなかしま (@Re2054)です。
膝の痛みはすぐ分かりますが、膝そのものが悪いのか、膝の周辺が悪いのかはよく分かりませんよね。
痛みは不安でさらに増強されてしまうので、なるべく不安は取り除きたいところです。
今回は膝周辺の痛みの軽減法と痛みの原因について書いていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
膝の痛みの軽減法
痛みの軽減法をご紹介します。
- 伸ばした膝の下に丸めたタオルを敷く
- 膝のお皿に両手を添える
- お皿を痛みがある側と反対に5cmほど動かしてキープ
- そこから90秒止める
- ゆっくり戻す
これはストレインカウンターストレインテクニック[1]といい、神経の異常で痛みが起きている場合に有効です。
膝は神経に問題が起きている場合が多いので効果的です。
画像と動画を置いておくので参考にしてみてください。
膝の痛みの原因のなりやすさ
痛みの原因のなりやすさを順位づけすると
1.関節内の滑膜
2.膝の皿の下にある脂肪体
3.膝の内外にある線維組織
4.靭帯の付着部
5.半月板付近
6.関節軟骨
という具合です。
膝痛の原因になりやすい滑膜と膝蓋下脂肪体
滑膜
関節は線維で包まれていますが、その裏地の部分が滑膜です。
滑膜は関節の栄養剤・潤滑剤・緩衝剤である滑液を分泌します。
この滑膜には神経が密集しているため刺激されやすく、カンタンに痛みの原因になります。
なので、上のアプローチも効果的となります。
さらに次に挙げる膝蓋下脂肪体も滑膜と密接な関係にあります。
膝蓋下脂肪体
膝のお皿の下には脂肪のクッションが敷き詰められています。
脂肪は、緩衝材、膝の動きを助け、圧力分散に働きます。
この脂肪にも痛みを感じるセンサーが密集しており、主に膝前面の痛みの原因となります。
この脂肪は膝全体の神経と関係しているため、膝の何らかの異変にも影響されます。
つまり膝が痛いときにはこの膝の脂肪のクッションにも問題が起きているということです。
上の膝アプローチは脂肪のクッションにも効果的ですのでこの場合も行ってOKです。
軟骨は痛みの原因になりにくい。
これらに比べ軟骨は、意外にも痛みの原因にはなりづらいと考えられています。
しかし関節軟骨が損傷したときには痛みに結びつくことが多く、これらの損傷が滑膜に影響したり、軟骨下骨への負荷が変わることで痛みの原因になると言われています。
軟骨が損傷している場合には、膝の変形や膝の靭帯などの損傷などにも関連していますので、もしこの場合には病院にかかるなどしましょう。
膝について
膝関節へのアプローチを学ぶ
・膝関節の機能解剖から評価法、運動療法や徒手アプローチなどが学べます。
・さまざまな徒手アプローチが学べます
参考文献
ジョン・C・グローバー 『カウンターストレイン オステパシー技法の手引』たにぐち書店(2000)
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