しびれ
しびれとはピリピリやジンジンといった言葉で表現される、主に神経の圧迫による神経障害です。
多くの場合は、何かしらの疾患に続いて生じる症状ですが、原因は分からないけれど、なぜか体がしびれるということもあります。
しびれの原因疾患は末梢か中枢かの問題に分かれ、末梢の場合では、神経が通るトンネル部分で機械的圧迫による絞扼が生じたり、頚椎などの椎骨構造の変形などによる神経圧迫があります。
一方、中枢の問題では脳血管障害が原因となる場合が多いようです。
絞扼による虚血
絞扼が原因の神経障害では、機械的な圧迫による血流が停滞=虚血が主な原因と考えられています。
いわゆる虚血障害ですが、常に圧迫されている場合よりも、姿勢変化によって血流の改善と阻血が繰り返し起こる限定的な虚血のほうが、しびれの原因になるとされています。
これは、①血流の停滞によって神経が障害される、②その神経に血流が戻ることが「しびれ」を感じる、というメカニズムによるものです。
触覚の低下
この阻血後の異常感覚ですが、神経の圧迫による触覚の低下が原因ではないかと考えられています。
例えば正座をしてある程度経ったあと足の指先を触ってみると触覚がいつもより低下していることが感じられます。
こうした状態では触覚を伝える神経線維の機能は障害されていますが、鈍い痛みを伝える神経線維の機能は障害されていないため、痛み情報はそのまま脳へと伝わります。
この状態で、姿勢を変化させたり体を動かして阻血状態を解放するとその痛みが「しびれ」として感じられるのです。
しびれの改善
根本的にはしびれを作り出してる原因疾患の改善が必要です。
血流が停滞している部位の血流の改善のためにも、全身運動などで血流を促進させる必要もあります。
コメント