身体研究家のなかしま (@Re2054)です。
ダイエットをお考えのみなさん「食べたら太る」「食べてないから太らない」という思っていませんか?
「食べたら太る」は間違いじゃないんですが、「食べてないから太らない」というとそうでもないんです。
むしろ食べてないのに太ってしまうこともあります。
ということで今回は、食べてないけど太る理由について解説していきます
食べてないのに太ってしまう理由
2016年ヒュームらの研究によると、
「単にエネルギー過剰ではなく低いレベルのエネルギーの収支が体脂肪増加に関わる」
ことが示唆されました。[1]
つまり、
食べすぎよりも、「食べない・動かない」ほうが太ってしまうということ。
その理由としては代謝と関係するようです。
食べない+動かないでは代謝が上がらない
代謝とは一般に、
- 基礎代謝
- 食事誘発性熱産生(DIT)
- 生活活動に伴う代謝
の3つからなり、以下の影響を受けます。
DIT → 食事量・内容
生活活動代謝 → 活動量
したがって、よく食べてよく動く人はたとえたくさん食べていても十分にエネルギー消費ができていることになります。
また体温も高い傾向にあるため基礎代謝も変化します。
一方で、食べない+動かないでは代謝そのものが落ちているので、人間の恒常性(身体内外の環境を一定に保とうとする働き)の観点からエネルギー消費が抑えられ、結果的に脂肪蓄積へと繋がっていきます。
カロリー制限することで、体自体のエネルギー制限が来てしまうということ。
結論:食べて痩せるという選択を
したがって、ダイエットを考える場合、食べて痩せるという選択をしましょう。
最近では多くのダイエットが食べながら痩せることを推奨しており、そのための食事法も決定されつつあります。
以下を参考にしてみましょう。
脂肪を燃焼する、やせやすい体質にするトレーニングはHIIT(高強度インターバルトレーニング)が効果的です。[2][3]
あまり食べすぎるのも禁物ですから食欲を抑えたいって方は朝食代わりにプロテインを摂取するのもオススメです。[4]
やせやすい体質を作るトレーニングを知りたい
- カンタンに自宅でできる種目が載っているのでオススメ!
- 高強度インターバルトレーニングの代表的存在のTABATAプロトコルについて書かれています。特に本著後半部分にある高強度インターバルトレーニングの効果などの記述は勉強になります。
参考
1.David John Hume , Low energy intake plus low energy expenditure (low energy flux), not energy surfeit, predicts future body fat gain , The American journal of Clinical Nutrition
2.CHEN YUNG-CHIH, WALHIN JEAN-PHILIPPE, HENGIST AARON, GONZALEZ JAVIER T ,BETTS JAMES A, THOMPSON DYLAN, Interrupting Prolonged Sitting with Intermittent Walking Increases Postprandial Gut Hormone Responses, Medicine & Science in Sports & Exercise: July 2022 – Volume 54 – Issue 7 – p 1183-1189
3.Sabrina Donati Zeppa, Stefano Amatori, Davide Sisti, Marco Gervasi, Deborah Agostini, Giovanni Piccoli, Valerio Pazienza, Pietro Gobbi, Marco B. L. Rocchi, Piero Sestili & Vilberto Stocchi, Nine weeks of high-intensity indoor cycling training induced changes in the microbiota composition in non-athlete healthy male college students, Journal of the International Society of Sports Nutrition volume 18, Article number: 74 (2021)
4.プロテインと食欲の関係は? DNS ZONE Desire to Evolution, https://www.dnszone.jp/magazine/2020/19119
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